ご迷惑をおかけしました
昨日開催の福岡マラソン2015。
大変なこととなりました。
多くの方々に迷惑をかけた親父ランナーのあれやこれや(長文)です。
興味のない方はスルーされてくださいませ。
【レース編】
前日の天気予報では午前中は雷雨。
ところが当日は青空も見えて最高の天気。
これがのちのち大変なことに・・・。
8時20分に天神のど真ん中をスタート。
これから長いレースの始まりです。
スタートから10キロ地点に応援に来ていた奥さんに手を上げて・・・。
ぜんぜん余裕。
ただスタートしてなんとなく調子よくないな~とは思ってました。
それでも、マイペースで行きます。
そんなこんなで中間点(21キロ)の九州大学前を通過。
そのとき突然!左膝外側が痛みだしました。
持病の腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)だ(涙)。
練習後のアイシングは欠かさなかったし、20キロ以上の距離も何度も余裕をもって走ったし、まったく心配していなかったのに・・・。
だましだまし走りますが、痛くて我慢しきれず歩き出します。
マラソンはメンタル競技。足の痛みは、脳がこれ以上危険な運動はやめなさいと指令することが原因であることがあります。脳が騙そうとするんですね。その時は脳に対して痛みを出すな!と命令することが効果的と知っていたので、何度も「痛みを出すな!」と声に出して言いましたが、残念ながら効果なし。
脳が騙してるんじゃなくて、ほんとうに痛いみたい・・。
それからはほとんど歩きでした(涙)。
前半21キロがマラソン。
後半21キロはウォーキングになってしまいました。
25キロ地点あたりからは歩くランナーも増え、今日はみんな辛そうだな~と思ってました。
歩道で倒れ、介護してもらってるランナーがいたり、救急車のサイレンも何度か聞きました。
途中からは風も強くなり、帽子を押さえながら歩いたり、ちょっとだけ走ったりを繰り返し。
左足裏がつりだしたので、もしかしたら水分補給が足りないのかもと思い、多めに給水を取りますが、それもフィニッシュ近くのこと。
トボトボと走ってフィニッシュ。
フィニッシュ地点で奥さんに撮ってもらった写真ですが、我ながら辛そうです。
右の写真は残念な結果で泣いているポーズなんですが、このあと大変なことに!
【救急搬送編】
写真を撮っている奥さんの前で私は意識を失い、いきなり後ろに倒れてしまったそうです。
救護の方が対応してくれ、救急車で運ばれます。
救急車の中で意識を取り戻しましたが、右上の写真から救急車の中までの記憶はありません。
病院に着くころは落ち着きを取り戻しましたが、同乗の奥さんは相当心配したでしょうね。
それより写真を撮ろうとした旦那が目の前で倒れた時は頭真っ白だったのでは。
後頭部を強く打ったので、CTやレントゲン検査をしましたが、異常なし。
ただ念のためということで、翌日まで病院に泊まることに。
暑かったとはいえ、まさか脱水症状で意識を失い、病院に運ばれるとは・・・。
点滴の管につながれ、ふがいない自分を恨めしく思いながら個室で一夜を過ごします。
【翌日帰宅編】
昨日搬送された時から意識は普通にあったので、頭の小さな傷以外はなんともないまま朝を迎えます。
午前中に再度CTを撮り、昼過ぎに無事に退院。
古民家レストランに寄って昼ごはんを食べ、食材のお店で買い物をして帰宅。
いまこうしてブログ(反省文)を書いています。
【原因究明編】
HPや本でランニングに関する勉強をし、色々な補給食もウエストバックにしのばせ、練習も計画通りに消化しての大会だったのに、散々な結果およびご迷惑をかけたこととなりました。
○予想外の好天気
前日までの天気予報が大ハズレで、好天。それだけならいいのですが、気温もかなりあがりました。福岡市から糸島市に向かって走るのですが、当日の最高気温は福岡市27.5度、糸島市27.9度で11月の気温としては糸島市観測史上最高。平年より8~9度も高い「立冬」だったそうです。これは9月中旬の気温。9月にマラソンしないでしょ!
○水分補給がヘタすぎ
私は汗っかきなのにランニング中の水分補給が苦手です。多く飲みすぎると苦しくなって走れません。水分補給の基本(はやめ、こまめ、すくなめ、)を守り、少しずつ水を取ります。ポカリなどのスポーツ飲料も給水所に用意されていましたが、レース中に甘いのを飲むのが苦手なんです。スポーツタイツの汗のあとが白くなるほどに塩分を出しているのに、水ばかり補給するので、身体の塩分濃度がどんどん下がってしまったようです。4月の「さが桜マラソン」でも水分が足りずに足がつったりしたというのに何してんだか、まったく進歩がない!今回はエネルギー系の補給食ばかりを考えてしまった。前日にスポーツ用品店に行った時に、塩分補給用のスティックがありました。買おうかどうしようかと迷ったけど、ちょっと高かったので買いませんでした。ま~あとの祭りです。
○足の形
私はO脚です。それが原因のひとつで膝の外側が痛くなります。シューズの外側が少し高くなるような中敷や専用のシューズなどを使えばいいのかも。
【お詫び】
大会関係者の方々をはじめ多くの方に大変なご迷惑をおかけしました。この場をかりて深くお詫びいたします。また心配をかけた子供たち、そしてせっかく応援に来てくれたのに大変な1日となった奥さんには頭があがりません。ほんとうにほんとうにご迷惑をおかけしました。ランナー失格のこの日を私は忘れません。
【番外編】
お隣の同年代の奥さんも今回初マラソンとして出場されました。ネットでタイム速報を見ていたら40キロまでの5キロ毎のタイムはあるものの、フィニッシュタイムが表示されていなかった。さきほどうちの奥さんがお花をあげようとお隣の奥さんに声をかけたところ・・・「私も救急車で運ばれた」。エッ!なんでもフィニッシュまであと200m!!のところで倒れたそうです。私と同様、脱水症状だったようです。入院せずに帰宅されたとのこと。
私が入院した病院だけでも11人のランナーが運ばれてきたらしい。ほんとサバイバルレースだったな~。
長女からは「無理しない程度に頑張ってね」、長男からは「お母さん心配かけん程度に頑張って」、次女からは「心配停止じゃなくてよかった。ほどほどにがんばって」のメールをもらった。了解しました。
【でもね~】
私はランナーをやめません。いままで以上に身体のコンディションに気をつかい、ランニングを生涯スポーツとして楽しんでいきます。やっぱり走ることが好きです。
長文失礼しました。
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コメント
いやあ。 大変でしたね。
生きてて良かったです。
我々の年代は最後まで。。。が命!
しかし、諦めるのもスポーツルールですね。
次が有りますから!
御疲れ様でした。
投稿: アパッチ | 2015年11月12日 (木) 13時51分
アパッチさん
ほんと多くの方に迷惑をかけてしまいました。
持病の膝痛が出て後半は歩きっぱなし。
そんな状況なんで、無理をしたつもりはまったくなかったのですが・・・。
昨日近くに住む孫たちが遊びに来て、
「倒れたっちゃろ?」、「栄養なくなったと?」
と言われました(笑)。
こんな私が言うのもあれですが、アパッチさんもバイク(トライアル、ツーリング)安全に楽しんでください。
投稿: 博多のモモ | 2015年11月14日 (土) 09時42分
超お久しぶりでございます。
何だか凄いことになったんですね。復活されたようで何よりです。こういうのっていきなり来るんですね。私は極限状態まで自分を追い込んだことが無いからこういう経験はありませんが、顔面からだったらかっこいいお顔が傷物になったかもですね。
投稿: tuty | 2015年12月10日 (木) 21時34分
tutyさん
いや~tutyさんじゃないですか!!
お元気にしてますか?
ほんとこの日(大会)は大変な1日になりました。
膝の痛みで後半は歩いたにもかかわらず、脱水症状になるなんて・・。
計画どおりに練習も消化して、それなりに自信を持ってのぞんだ大会だったのに(涙)。
阿蘇のほうはもう雪で白くなってるんですかね?
そう言えば、火口のほうは立ち入り制限のままでしたっけ?
博多もやっとと言うか冬らしくなってきました。
寒がりの私には辛い季節です。
そのうちtutyさんのHPにおじゃまさせていただきます。
投稿: 博多のモモ | 2015年12月11日 (金) 08時45分